20041101失跡直後から駐車場に車 静岡・茶畑殺人事件 発注台帳も紛失(静岡県内ニュース(社会))

静岡市水見色の茶畑で、土中から藤枝市茶町の団体職員=失跡当時(37)=の刺殺体が見つかった殺人・死体遺棄事件で、被害者の男性が勤務していた焼津市内のスーパーを出てから一―二時間後に、通勤に使っていた車が店の駐車場に止めたままになっているのを関係者が目撃していたことが、静岡中央署捜査本部の一日までの調べで分かった。
胃の内容物などから、男性は食事をしてから五―七時間後に死亡したとみられ、捜査本部は、九月十六日の午後七時半ごろに仕事を終えた被害者が、店を出て自分の車に乗り込む前に犯人と接触し、それほど時間が経過しないうちに殺害されたとの見方を強めている。
また、このスーパーで、男性が失跡した翌日、総菜部門の発注台帳が無くなっていることが分かり、大騒ぎになっていたことが、関係者の話で明らかになった。男性は総菜売り場を担当していた。台帳は男性が失跡当日に店外に持ち出したとみられ、捜査本部は、事件とのかかわりがあるかどうか、慎重に調べている。関係者によると、発注台帳には商品名や単位、売値などが印刷されていて、担当者が毎日、在庫を確認した上で、商品ごとに数量を記入して発注している。
男性が消息を絶った翌十七日朝、出勤した店員が商品を発注しようとしたところ、台帳が無くなっていたという。台帳はA4サイズ三十ページほどのファイル。店外持ち出し禁止になっているが男性は時々、家に持ち帰っていたという。