20041025 静岡の茶畑に人の手足 成人男性か 死体遺棄で捜査(静岡県内ニュース(社会))

(※写真タイトルとそのキャプション)
テントの下で現場を捜索する捜査員
=25日午前9時30分、静岡市水見色(本社ヘリ「ジェリコ1号」から)

静岡市水見色の茶畑で、草とりをしていた地元の農家の女性(64)が土の中から人の手足が突き出ているのを見つけ、静岡中央署に通報した。同署と県警捜査一課などは二十五日、遺体発見の状況から何者かが遺体を埋めて隠したとの見方を固め、死体遺棄事件として朝から現場検証を始めた。遺体を掘り起こして収容し、性別や推定年齢、死因や死亡した時期などの確認を急いでいる。
遺体は身長一七〇センチ前後の成人男性とみられ、着衣を付けていたが、裸足だったという。
調べでは、女性は二十四日午前八時半ごろ、自分の茶畑に草とりに行ったところ、両足の指先などが土の中から出ているのを発見した。近所の人を呼んで、人の手足と確認した上で、同署に午後届けた。
遺体の一部を発見した女性から連絡を受け、現場に足を運んだ近所の人の話によると、人の遺体か確認するため表面を掘り返したところ、左手の甲と右足の裏が出てきたという。手足とも白色に変色していたという。

●静かな山間地 雰囲気物々しく
 現場は静岡市の中心街から北西へ約十キロの山間の集落で、茶畑が広がり、住宅が点在する。遺体が見つかった茶畑付近は二十五日、パトカーが頻繁に出入りするなど、物々しい雰囲気に包まれた。
 近所の農家によると、冬越しを前に葉を刈りそろえる作業はほぼ終わり、この時期、草とり以外に茶畑に入る人は少ないという。農家の男性(63)は「こんな静かな所で遺体が見つかるなんて」と驚きながら捜査を見守った。